腎不全は腎臓の機能が著しく低下した状態をいいますが、大きく分けて、短時間で発症する「急性腎不全」と、本人が意識しないうちに機能低下が少しずつ進行する「慢性腎不全」があります。「慢性腎不全」は数年~数十年かけて腎臓の機能が弱ってきて、自覚症状が出るころには、正常な腎機能の5分の1程度にまで低下しているといわれています。
症状が表れるのは、のう腫が大人のこぶし程に大きくなってからで、
など。
原因としては、もともとの慢性的な腎臓病(「慢性腎炎」「糖尿病性腎症」「ネフローゼ゙症候群」など)の病状が進むことによるものが大半を占めると考えられています。治療には、入院して利尿剤投与などの薬物療法に加え、食事療法で腎臓機能の負担となるタンパク質を抑え、その分、糖質や脂質でカロリーを補うなどします。さらに腎機能が極端に落ちるようであれば、人工透析も必要になってきます。